この記事を書いている僕は30代で、現役戦略コンサルタントとして10年働いています。
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・仕事辞めたいけど、お金がない時の対処法が知りたい
・仕事が辞められない本当の理由が知りたい…
こんな悩みを抱える人に、400時間勤務の超ブラック企業で時間もお金もない時代(当時年収300万)に転職した僕が『仕事を辞めたいけど、転職できないときの対処法』についてお伝えします。
本記事を読むことで、下記について知ることができます。
- 仕事を辞めたいけどお金がない時の対処法
- お金がない中でも、安全かつ生活に困らないように転職できる方法
- 在職中でも、転職を成功させる方法
時間とお金がないからと言って転職を渋っていては、年収もキャリアも上がりません。それどころか、最悪の場合、将来の年収アップの可能性がなくなる場合もあります。
僕自身も、会社を辞めたいけど辞められず5年が経ってしまい、取り戻せない後悔をしました。
この記事を読んでくれているあなたはそうならないためにも、本記事の対処法を読んで、お金がなくても転職できるように準備してください。
参考記事:仕事を辞められないまま5年が経った僕の経験談【辞めますと言えず超後悔】
仕事を辞めたいと思っている人は仕事を辞めたい理由とその場合の解決法も合わせて見てみてください。
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1.「仕事を辞めたいけどお金がない」は言い訳!
仕事を辞めたいけどお金がないから本当に転職できないのでしょうか?
厳しいことを言いますが、実際のところそんなことはありません。このように考えている人は、そもそも意識から変える必要があります。
1.1.本気で辞めようと思えば転職はいつでもできる
当時の僕もお金がなくて、中々転職に踏み出せませんでしたが、実際のところ本気で辞めようと思えば転職はいつでもできます。
なぜならお金がないのが問題なのですから、辞めた翌月からお金が入ってくるようになれば問題ないからです。
他にも、後述する「給付金」をもらうなどすれば、多少のお金はもらえるので、本当に辞めたい場合思い切って辞められると覚えておきましょう。
1.2.「仕事を辞める」と決心すれば、半分転職できたようなもの
「仕事を辞める」と決心した瞬間、半分は転職できたようなものです。
なぜなら、自分の現状に危機感を感じると、人は本能的に会社を変えたいと思うからです。
多くの人は、お金がないから仕事が辞められないのではなく「本気で辞める決心がついてない」のです。
『どんな状況であれ、会社に居続ける=本気で辞める必要はない』と同じことなので、本当に辞めたいのか自問自答しましょう。
このままじゃまずい、体調がおかしくなる、成長が止まるなど何でもいいので「どうしても辞めたい」という気持ちを持ちましょう。
1.3.辞めたい会社で自分の時間を使うこと程、無駄なことはない
辞めたい会社で自分の時間を使うこと程、無駄なことはありません。
理由はモチベーションが低い状態では成長スピードが遅く、学ぶ自主性も薄れているからです。
24時間365日やりたいことができる環境であれば、嫌いな会社に在籍する時間を好きな時間に使えます。
嫌いな場所で、嫌いなことをやり続けることに何のメリットもないことには約気付くべきです。
2.お金がないけど仕事を辞めたい時の8つの対処法
お金がなくても、仕事が辞められることはお分かりいただけたと思います。
とはいえ「それでも転職できないから困ってるんだ(当時の自分)」という人に、そんなときの9つの対処法をお伝えします。
2.1.働きながら転職先を探す
お金がないけど仕事を辞めたい場合は『働きながら転職先を探す』のが一番です。
なぜなら、転職先が決まって翌月から働けるようになれば給料が減らない状態で転職できるからです。
お金がない状態で、転職先を決めずに退職するのは非常に危険です。なぜなら焦って本来の力を発揮できず、志望企業を落ちたり、転職希望とずれた企業にやむを得ず転職してしまうからです。
2.2.ボーナスをもらってから辞める
2つ目はボーナスをもらってから仕事を辞める方法です。
ボーナスは企業によっては3-4か月分の給料をもらえることもあるのと、もらった後に辞めても数か月間生き抜ける資金が得られるからです。
2.3.退職後にお金を受け取る3つの方法
退職後にお金が受け取れる制度があるので、条件に当てはまる人はもらいましょう。
保証金は全員が受け取れるわけではありませんが、これらの申請があると知ることで生活が楽になることもあります。
まずは、自分に受け取り資格があるので、いつ受け取れるのか必ず自信で確認しましょう。
- 退職金
- 失業手当
- 傷病手当
2.2.1.退職金
まずは、自分の会社で退職金が出るなら必ずもらいましょう。
退職金がいくらになるかは「在職時の基本給」「勤続年数」に加えて、それぞれの企業独自で設定している「給付率」を元に計算されます。
基本給が高いほど・金属年巣が長いほど退職金も多くなるので、早めに給料を上げておく必要もあります。
ただし、自己都合で会社を辞める場合の退職金は、会社都合で会社を辞めるより低くなる場合があるので事前に確認しておきましょう。
2.2.1.失業手当
転職先が決まる前に仕事を辞めた人は住んでいる地域のハローワークに行き、失業保険を申請すれば、国から失業手当(正式名称:基本手当)が給付されます。
失業手当の給付金額は、退職前の給料(額面収入)の45%~80%程度が基本となっています。給料を多くもらっていた人ほど支給金額が大きくなりますが、もらえる割合は低くなります。
失業手当を申請する前に、注意すべき点は次の通りです。
- 失業手当を給付するには、ハローワークでの求職者登録が必須
- 最低1年以上会社で勤めている必要がある
- 自主都合退社の場合は、1週間の待機期間の後、3か月後にしか給付されない
3については、会社を辞める際にはいくつかの種類があります。
- 自主都合退職者…個人的な理由で退職
- 会社都合退職者…倒産・解雇・パワハラなど
- 特定理由退職者…病気・怪我・妊娠・出産・介護など
- 就職困難者…心身の障害など
これらのうち、自主都合退職者以外は、7日間の待機期間を待てば受給できますが、自主都合の場合はさらに3か月かかります。
詳細についてはハローワークなどに問い合わせましょう。
2.2.1.傷病手当
病気やけがにより就労が不可と認められた場合には、傷病手当が受け取れる可能性があります。
傷病手当は業務外にケガや病気で仕事ができない期間に、給与が支払われない場合にお金が支給される制度です。
在職期間中だけでなく、会社を退職した後でも残りの傷病手当の受給ができる場合があります。
条件については全国健康保険協会:傷病手当金についてをご覧ください。
2.4.日々の生活費を節約する
4つ目は『日々の生活費を節約する』ことです。
なぜなら多くの人が『収入における適正支出額を理解しておらず』平均より多くの支出をしてしまっているからです。
転職活動を始めてから内定が出るまでに、約6割の人が2ヶ月以上、約3割が4か月以上かかると言われています。
当然ですが、転職活動中も生活費が書かなりかかり続けるため、以下の生活費の見直しは必須です。
実際に僕がお金がないけど転職できたときに取り組んでいた内容をまとめています。
- 家賃:一番下げやすい
- 火災保険(入る必要がなかったり、多く支払っている人が多くいる)
- 外食代(不要な飲み会&料理が面倒な時の外食をなくす)
- リボ払いを辞める(手数料ほど無駄なものはない)
- 間食を控える(お菓子・ジュース)
- 携帯料金(3大キャリアから楽天など格安SIMに変更)
- サブスクサービスを辞める(NetflixやAmazonPrimeなど)
- コンタクトを眼鏡に変える(※在宅時は眼鏡のみにするなど)
- 衣類にお金をかけない(毎月買う癖を辞める・ユニクロで揃えるなど)
1つ1つの施策は小さくても、①~⑨まで全て取り組んでおけばかなりの金額を節約できます。
2.5.税金などの優遇措置を受ける
私たちは、退職後にも支払う必要がります。退職後に払うべきものは次の通りです。
- 住民税
- 国民年金
- 国民健康保険
上記は、会社に勤めているときには給与天引きでしたが、退職後は自ら手続きを行う必要があります。
2.5.1.住民税
住民税は各市区町村の役場で相談しましょう。地域によって異なりますが、どこでも減免制度があるはずです。
状況を説明したうえで、減税または免除できないか問い合わせてみると良いでしょう。
2.5.1.国民年金
国民年金は企業に勤めている際には、厚生年金という形でお金を払っていましたが、退職後は厚生年金からも脱退しなければならないため、新たに国民年金に加入して国民年金保険料を支払う必要があります。
国民健康保険は「失業等による特例免除」に申請すると、失業している間の保険料を全額免除してもらえる可能性があります。
ただし保険料を支払わなかった分だけ、将来受け取れる年金が減るため、支払い忘れがないようにしましょう。
2.5.1.国民健康保険
国民健康保険料の減免制度を申請すれば、国民健康保険料の減税・または免除措置を受けられます。
正当な理由があり、非自発的に失業した人(会社都合や病気・妊娠など)は、国民健康保険料の負担が2割~7割軽減されます。
該当する場合は、積極的に利用してみましょう。
2.6.ハローワークに相談して『求職活動支援費』をもらう
失業保険の受給資格があり、条件を満たしている場合「求職活動支援費」をもらうことができます。
その場合、ハローワークに相談して以下の支援費を検討してみましょう。
- 広域求職活動費:遠方の企業説明会や面接に参加する場合に、必要な交通費・宿泊費を全額支給
- 短期訓練受講費:受講期間が1か月未満の資格取得講座等の訓練経費のうち2割、上限10万円まで支給
- 休職活動関係薬務利用費:転職活動のために利用した保育サービス等の費用を8割支給。ただし求職活動は最大15日、教育訓練は最大60日の上限あり
の3種類があります。
給付される条件には、対象条件や商材条件などがあるので、必ずハローワークに確認してみてください。
働く意志さえあれば、公的機関によるセーフティネットワークがあるので、条件に当てはまれば使わない手はありません。
2.7.土日にアルバイトをする
7つ目は土日にアルバイトをする方法です。
最近では日給1~2万円のバイトも多い為、週8日働けば最大15-16万稼ぐこともできました。
ただし、たとえアルバイトでも住民税を支払う必要があるため副業がばれてしまいますので、今働いている会社が副業OKなのか事前に確認しておきましょう。
もしどうしても副業をしたい場合は、役所に行って住民税を自分で支払うよう手続きすれば大丈夫です。
2.8.副業をする
その他の対処法は「きたる転職時期に備えて副業をスタートしておく」ことです。
なぜなら、副業を進めておけば将来本業とは別の収入を定期的に得ることができるからです。
やり方は様々ですが、例えば完全初心者がブログで稼ごうと思うと、早くて半年、通常は1年ほど時間がかかりますので始める人は早めから着手しましょう!
2.9.転職時の生活費を貯蓄しておく
最後に転職でお金に困らないように、働かなくても半年から1年生きていける生活費を貯蓄しておきましょう。
お金がないと、動きたい時に動けなくなります。それどころか、今の場所に永遠にとどまってしまうこともあるのです。
生活費を貯蓄するための方法は、給料の3-40%を強制的に貯蓄する仕組みを作ることです。
3.仕事を辞めたいのに辞められない本当の理由【お金がない可能性あり】
仕事辞めたいのに辞められないのは本当にお金がないからでしょうか?
実は辞めたい理由は他にある場合が多いので、自分の中で本当に辞められない理由を棚卸ししてみましょう。
3.1.転職活動の時間が本当にない
1つめに辞められない本当の理由は『転職活動の時間がない』ことです。
理由は、ブラック企業で長時間労働を強いられていると、転職エージェントに登録したり、面談する時間もないからです。
そのような場合は、土日(場合によっては日曜のみ)に転職エージェントに登録し、休日に転職エージェントに相談する必要があります。
土曜日(日曜日)も面接をしてくれる会社は【平日が忙しい人向け】土日でも対応可能なおすすめ転職エージェントを参考にしてください。
3.2.転職するのはもったいないと思っている
2つ目の辞められない理由は『転職するのがもったいないと思っている』ケースです。
転職がもったいないと感じる理由は次の通りです。
- 給料や福利厚生はいい
- 職場の仲間や同僚は人が良くて優しい(仲がいい)
- 尊敬できる上司がいる。
- 会社や先輩から、大変お世話になった
- 次の職場に行くと年収が下がるかもしれない
このような理由があるとお金がなくても、転職に踏み切れないことがあります。
解決策は「長期視点で今の会社に本当に在籍すべきか」考えることです。
将来も年収やキャリアが上がらないようであれば、それは正しいキャリアップの仕方ではありません。
3.3.転職活動がめんどくさい・行動が伴わない
3つ目は忙しさや時間の中から、転職エージェントへの登録や面談など行動に伴わないことです。
なぜなら、重労働を強いられたり・ストレス負荷が大きい会社で働いていると、行動がすべて面倒になり動けなくなるからです。
このようなケースで重要なのは、とにかく1社でいいので転職エージェントに登録して面談することです。
キャリアアドバイザーと面談してみると、自分が本当にやりたいことや可能性の模索ができたり、どのスケジュールで転職を勧めていけばいいかイメージが湧きます。
20代・30代と比較的転職しやすい営業系のおすすめの転職エージェントを下記に載せておきますので、自分に合った転職エージェントを探してみてください。
3.4.転職しても通用するスキルと自信がない
4つ目は転職しても『次の会社で上手くやっていけるかわからない不安』です。
実力がないと感じていたり、次にやりたいことが未経験な場合「今の会社に留まる方がいいのでは?」と人は考えてしまいます。
引用元:転職会議
転職会議によると、転職して成功したと感じる人は75%ほどで、ほとんどの人が「転職してよかった」と感じています。
転職してダメならまた転職すればいいだけなので、4分の3で成功する可能性を放棄するような思考に陥らないようにしましょう。
3.5.上司が怖くて仕事を辞めたいと言えない
転職したくても、上司のパワハラや怖くてやめられない人もいます。
場合によっては「退職届を受け取ってくれない上司」もたくさんいるようです。
このようなケースは、退職届を出して辞めるか、どうしても辞められない場合は、退職代行を利用して退職しましょう。
参考記事:退職願と退職届の違い
3.6.家族がいるので、自分だけでは決められない
最後に辞められない理由が『家族がいるので自分だけでは決められない』ケースです。
今会社を辞めると家族を養うお金が無くなるため、つらい仕事でも続けなければなりません。
そうならないためにも、退職してから半年から1年分は稼がなくても生活できる資金を貯蓄しておきましょう。
4.仕事を辞めたいけどお金がない時の対処法まとめ
ここまで仕事を辞めたいけどお金がないときの解決策についてお伝えしました。
改めておさらいすると、お金がなくても仕事は辞められます。しかし、税金や保険料をはじめとした生活費を節約して、転職時の生活費を確保しする必要があります。
また、仕事を辞めてからの転職活動は非常に危険なので、基本的に転職先が決まってから辞めるべきです。※転職活動を始めてから内定をもらうまで2-3か月はかかるので、仕事を続けながらも転職活動を徐々に進めましょう。
最後に、本当に辞めたいときに転職活動のスタートが遅いと、転職先が決まらない、お金もないので転職活動できない事態も起こりえます。
転職エージェントを利用すれば、求人紹介から面談日程の調整まで、全て無料で相談に乗ってくれます。
また、履歴書や職務経歴書の添削や、面接対策もサポートしてくれるため、合格率を飛躍的に高めてくれます。
今すぐに辞めたいと考えている人も、最短で辞められる可能性を模索してくれるので思いっきり頼りましょう。
お金がない理由で辞めれなくなる前に、本記事の解決策を実践して転職活動を成功させることを応援しています!