この記事を書いている僕は、コンサル歴10年の戦略コンサルタントです。
当ブログ『ビジネスギーク』でコンサル転職情報やビジネスノウハウを発信してます。
現在ブログ歴1年3か月ほどです(30代前半)
本記事では『リクルートエージェントが無料な理由』を料金体系と成功報酬の仕組みと合わせて解説していきます。
・リクルートエージェントの料金体系や成果報酬の仕組みってどうなってるの?
・費用は無料だけど大丈夫?
リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントなので、転職活動のときに登録を考える人が多いとおもいます。
30万件以上の非公開求人からマッチする求人案件を紹介してくれるだけでなく、書類の添削・面接対策・面接日の日程調整・条件交渉まで至れり尽くせりの手厚い転職支援をしてくれる人気No.1のリクルートエージェントです。
そんなリクルートエージェントですが、なんと費用が「無料」なんです。
一方でタダほど怖いものはありませんし、なぜ費用がかからないのか気になる人も多いと思いますので、このページではリクルートエージェントの料金・費用が無料な理由と、無料で利用できるサービス内容についてまとめます。
使わないと損な理由がはっきりわかるので、ぜひぜひ読んでみてください~!
1.リクルートエージェントを利用する上での料金や費用は?【結論:無料です】
基本的にリクルートエージェントの費用・料金は無料です。
理由は職業安定法において、人材紹介による費用徴収が禁止になっているからです。
また後述しますが、料金体系上エージェントは企業からお金をもらう仕組みになっているため求職者の支払いは無料になっています。
2.リクルートエージェントが無料で利用できる料金体系の仕組み
次にあなたが気になっているリクルートエージェントが無料で利用できる料金体系の仕組みについてお伝えします。
リクルートエージェント無料で利用できるのは料金体系が完全報酬型のビジネスモデルだからです。
具体的にエージェントは【求職者が企業に転職するときの年収×30~35%の成果報酬】をもらえる仕組みになっています。
【成果報酬の具体例】
- リクルートエージェントを経由して、求職者が1000万円でA社に転職する
- A社がリクルートエージェントに300万円(1000万円×30%)の成果報酬を支払う
あなたに実力と実績があれば、なるべく転職年収は高く転職できるように働きかけましょう。
3.企業はなぜリクルートエージェントに成功報酬を払うのか?
リクルートエージェントが無料で使える理由は、企業から高い成果報酬がもらえるからです。
一方で視点を変えてみると、なぜ企業側は高いお金を支払ってまで採用をリクルートに依頼するのでしょうか?
その理由は大きく次の5つあります。順に解説していきます。
3.1.事業拡大に必要な人材を採用するため
企業が転職エージェントに求人を載せる最大の理由が事業拡大に必要な人材を採用するためです。
事業の売上をあげるために、競合企業よりも優秀な人材を採用する必要があります。
『企業は人なり』の言葉通り、優秀な人材は企業にとって強力な差別化要因になるのです。
【競合企業に勝つために必要な人材】
- 競合の営業マンより稼げる人材
- 競合より差別化できる商品を企画・開発できる人材
- 画期的な技術を開発できる人材
- 作った商品を売れるようにマーケティングできる人材
実際自社HP上から優秀な人材を採用するのは困難であることと、優秀な人材は育てば数千万から数億の売上を稼げるため、リクルートエージェントに200万~300万を払っても採用したいのが本音なのです。
3.2.採用の1次スクリーニングが不要になる
リクルートエージェントを使うと面倒な『採用の1次スクリーニングが不要になる』ことも企業のメリットです。
数十~数百の求職者の履歴書・職務経歴書を見たり、1次面談をするとかなりの時間と労力がかかります。
特に大手企業の場合は応募数が尋常ではないため、見込みのない求職者をスクリーニングできるのは大きな時間削減になるのです。
逆に言えば、求職者に求められるのは『転職アドバイザーにどれだけあなたを売り込んでもらえるか』とも言えます。アドバイザーと良好な関係を気付いて、企業にアピールしてもらえるように働きかけましょう。
3.3.結果的に、採用費用を抑えられる
企業が求人サイトへ掲載を依頼すると、月に数十万円程度の掲載費用が掛かります。
仮に良い人材が見つからない場合も掲載費用を払う必要がある一方で、成果報酬制度であれば正式に入社するまで費用は一切発生しません。
人事・採用チームにとってコストを最小限に抑えながら、成果を出すために転職エージェントは必須なのです。
3.4.企業としての秘密を守れる
企業は企業情報や秘密を守れることから転職エージェントを活用しています。
転職エージェントの非公開求人で応募すれば、競合企業に採用情報が漏れないからです。
【企業が漏らしたくない採用情報】
- どのような能力を持つ人を採用しているか
- どのような事業部を立ち上げるかの情報
- 新設した事業部の役割やミッション
- 求人をいくらで採用しているのかなどの採用条件
これらの採用情報は、競合を超えるための戦略ともいえるためなるべき隠しながら採用したい背景があるのです。
3.5.転職後の退職率が低い
最後に転職エージェントを利用すると、入社後の退職率が下がるデータがあります。
なぜなら、キャリアアドバイザーが求職者の適性やニーズをくみ取りながら、マッチする企業を紹介しているからです。
マッチングした企業への満足度は自然と高まりますので、おのずと退職率が下がるのです。
4.無料で利用できるリクルートエージェントのサービス内容
リクルートエージェントは求職者に充実したサービスを無料提供しています。
第4章でリクルートエージェントが無料でどこまで利用できるのか解説していきます。
4.1.転職相談・キャリアカウンセリング
求職者は無料で転職先を検討するために必要なアドバイスをもらえます。
【無料でもらえるサポート・カウンセリング内容】
- これまでのキャリア棚卸し
- 求職者自身が気付いていないスキル・アピールポイントの発見など
- 将来どのようなキャリアを歩みたいかのキャリアプラン
- 人生に関する悩みの相談
4.2.職歴・スキル・適正にマッチした求人企業の紹介
リクルートでは無料で、求職者の経験・スキルや適正・ニーズに合わせた求人を紹介してもらえます。
転職エージェントでは、転職サイトや企業ホームページでは扱っていない『非公開求人』をたくさん保有しているのが嬉しいポイントです。
転職エージェントによって紹介している求人は違うので、複数の転職エージェントに求人を紹介してもらうのがおすすめです。
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4.3.履歴書・職務経歴書の添削や面接対策
履歴書・職務経歴書の添削と面接対策も無料でサポートしてもらえます。
【履歴書・職務経歴書の添削について】
- もっと採用担当者に、あなたの職務経歴に魅力を感じてもらうためにはこのポイントを書いた方がいい。
- 未経験の職種に応募する場合は、この経験を元にアプローチした方が効果的。
これらのようにキャリアアドバイザーが持つ知見や、過去の実例から具体的なアドバイスがもらえます。
4.4.面接の日程調整
転職サイトや直接企業に応募した場合、面接の日程調整を自分自身で行うことになります。
一方で転職エージェントでは企業と求職者双方の予定を確認して、スケジュールの調整を行ってくれます。
仕事が忙しくて時間がない人もエージェントに任せておけば、日程を調整してもらえるのでおすすめです。
4.5.給料や入社日などの就業条件に関する交渉
就業条件(勤務条件・給与・待遇・入社日など)に希望がある場合、転職エージェントに相談すれば代わりに交渉してくれます。
- 条件面について自分自身では交渉しにくい
- 条件面の交渉をしたいけど、どのタイミングで交渉すればいいかわからない
このような場合でも求職者に害が出ないように交渉してくれるでしょう。
ただし条件面について、内定後では交渉の余地がない可能性もあるので、早い段階で転職エージェントに相談しておくのがおすすめです。また自分の実力にあった年収や業界の相場を知っておくことも重要なので、業界年収相場の研究と、ミイダスを使って自分の年収は事前に把握しておきましょう。
5.リクルートエージェントを無料で利用するメリットとデメリットは?
次にリクルートエージェントを利用するメリットと、無料利用によるデメリットについて解説します。
転職エージェントにはメリットを理解してどんどん利用する。一方でデメリットも理解しながら注意して活用することが大切です。
5.1.メリット:お金を気にせずに使い放題
メリットの1つめはやはり『お金を気にせず使い放題』なところです。
4章で紹介したサービスをすべて無料で受けられるので、はっきり言って利用しない理由が一切ありません。
転職成功している人は平均4.2社の転職エージェントを利用していると言われており、本当にいい会社に転職したいのであれば必ず複数の転職エージェントを利用しましょう。
5.2.デメリット:リクルートエージェントも紹介する相手を選ぶようになる
エージェントを無料で利用できてメリットだけかと言えばそうではありません。
リクルートエージェントは、求職者が転職を成功させるまで1円のお金ももらえません。
つまり見込みのない求職者ばかりのサポートをしても収益につながらないので、サポートする求職者を厳選するようになるのです。
キャリアアドバイザーは実績と実力のある求職者を優先してサポートするので、実績も実力もなければ求人を紹介してもらえない可能性もあることを理解して常にレベルアップに励みましょう。
どうしてもサポートがもらえない場合は、マイナビエージェントやパソナキャリアやハタラクティブなど未経験者に優しいエージェントを活用しましょう。
【キャリアアドバイザーから優先的にサポートをもらうための記事】
その他にも無料の転職エージェントを利用メリットが知りたい人は転職エージェントを利用する20のメリット&デメリットをご覧ください。
6.無料のリクルートエージェントを利用しないのは超もったいない
リクルートエージェントは無料で多くのサポートがもらえる転職エージェントです。
求人数が全エージェントNo.1で、転職者の8割以上が利用しているリクルートエージェントを利用しない手はありません。
リクルートエージェントを使わないことは、転職活動においてハンデを背負うことになりますので無料で得られるメリットを最大限活用しながら、転職成功を目指しましょう!
※転職者のほとんどは『転職エージェントを複数利用』しており、転職エージェントの平均登録数は4.2社というデータもあります。リクルートエージェント以外のおすすめ転職エージェントについては『転職エージェントおすすめランキング厳選10社』で紹介しています。