・仕事が決まる前に退職するメリット&デメリットを教えて!
・一番安全に転職を成功させる方法が知りたい!
結論、次の仕事が決まる前に退職するのはNGで危険です。
なぜなら次の仕事が決まる前に辞めると、焦って条件の悪い条件で転職したり、本当はやりたくない仕事に転職してしまうからです。
お金がない、今の仕事に耐えられない、1秒でも早く辞めたい気持ちはわかりますが、ここだけは焦ってはいけません。
本記事を読めば次の仕事が決まる前に退職するメリット&デメリットを理解しながら、安全に転職を成功させることができます。
本来、転職活動は1~3か月じっくり腰を据えて、有利な立場で進めていかなければ最高のパフォーマンスが出せません。
焦ってキャリアを決断したせいで、将来の可能性やキャリアを潰してしまう可能性もあるので、本記事をよく読んで安全に転職を成功させてくださいね!
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この記事を書いている僕は30代で、現役戦略コンサルタントとして10年働いています。
当ブログ『ビジネスギーク』で転職情報や年収を上げる方法を発信しています
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1.次の仕事が決まる前に退職する人の割合は34%
引用元:パーソルキャリア「転職に関するアンケート」
パーソルキャリアによると、次の仕事が決まる前に退職する人の割合は全体の34%と言われています。
約3人に1人が「仕事が決まる前に退職」しており、他に下記3つのことがわかります。
- 転職活動にかかる時間は決まる前に転職した方が早い
- じっくり企業に応募ししたいなら転職先が決まって退職した方がいい
- 実は、退職先が決まる前でも決まった後でも、平均内定獲得者数は変わらない。
2.次の仕事が決まる前に退職する6つのメリット
ここからは次の仕事が決まる前に転職するメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット&デメリットを理解しないまま辞めてしまうと、後悔したり不安な状態で転職活動しなければならないので必ず確認してください。
次の仕事が決まる前に退職するメリットは次の通りです。
2.1.しっかり休んで、万全な状態で転職活動できる
仕事が決まる前に退職する1つめのメリットは「万全な状態で転職活動できる」ことです。
なぜなら、仕事がない為、身体的にも精神的にリフレッシュできるからです。
特に激務の環境で数年働いていた人は、やつれた顔で面接に行っても印象が悪いケースがあります。
また日常の疲労も取れていないため、面接やSPIで頭が回らず最高のパフォーマンスができないことも多いのでまず休むのもメリットです。
2.2.人生を見つめなおす時間ができる
2つ目のメリットは人生を見つめなおす時間ができることです。
なぜなら忙しい環境で仕事をしていると、日々の仕事に忙殺され、将来について考える時間が取れないからです。
- 将来、どんな生き方がしたいのか、もう一度叶えたい夢は何か?
- 自分は何が好きなのか?得意なのか?何を次の仕事にしたいのか?
普段考えない未来について考えることで、転職した委業界や業種も見え、後悔しない転職ができるようになります。
2.3.転職活動の時間がゆっくり取れる
3つ目は1番のメリットかもしれませんが、転職活動の時間がゆっくり取れることです。
- キャリアアドバイザーに何度も職務経歴書を添削してもらう
- 志望企業に合格するための面接対策
- 自分に合った求人を丁寧に探す
- これまではやってこなかった業界や仕事内容について調べてみる
これらの取り組みも時間があり、焦ることがないから実現できることもあります。
2.4.自分をレベルアップさせる勉強時間を作れる
4つ目は自分をレベルアップされる時間が取れることです。
仕事で忙しいと資格の勉強やセミナーや勉強会に行く時間がないこともあります。
改めて辞めた後のまとまった1ヶ月で、一気に本を読み漁ったりインフルエンサーの話を聞くことで、今の自分よりレベルアップできるでしょう。
2.5.お世話になった人に会える・旅行に行ける
5つ目はお世話になった人に会えたり、旅行に行けることです。
仕事と関係ないかもしれませんが、忙しすぎて合えなかった両親や友人会うことで、モチベーションが上がります。
また、あなたのことを理解してくれている家族や友人にキャリア相談することで、これまでとは違った選択肢が生まれる場合もあるのです。
2.6.失業保険をもらえる
仕事を決める前に退職しても雇用期間が12か月以上あれば、失業保険をもらえます。
失業保険をもらうことで、1日でも早く会社を辞めてゆっくり休むことができます。
長時間労働やうつ病前の人は、1日でも早く辞めなければ心身が崩壊してしまうため、1日でも早く辞めたい人にとっておすすめです。
また数ヶ月分でも失業保険をもらえることで、金銭的な余裕を持ちながら再就職に向けた活動できるようになります。
3.次の仕事が決まる前に退職するデメリット
次に仕事を決める前に退職するデメリットについてお伝えします。
デメリットを理解しないまま退職してしまうと、精神的にきつくなることもあるのでデメリットはすべて把握した状態で決断しましょう。
3.1.転職が決まらないと焦って悪条件で転職してしまう
仕事を決める前に退職する1つめのデメリットは「焦って悪条件で転職してしまう」からです。
なぜなら、仕事が決まらない状態が続くと「早く次を決めないといけない」と焦って、悪条件で転職してしまうからです。
悪条件で転職すると、転職後もまた働くのがつらくなり、転職を繰り返してしまいます。
3.2.好きな仕事に就けない、現職に後戻りできない。
2つ目のデメリットは仕事を決める前に転職しようとすると、これまた焦って好きでもない仕事に就いてしまうことです。
期限が決められていると本来やりたくない仕事でも「自分に向いてるかもしれない」と錯覚し間違ったキャリアを歩んでしまいます。
また仕事を先に辞めてしまうと「やっぱり前の会社の方が楽しい」と思ったときに後戻りできなくなります。
3.3.仕事が決まらないと自信を無くして社会復帰できなくなる
3つ目のデメリットは仕事が決まらないと自信を無くして社会復帰できなくなることです。
理由は何度も志望企業から却下されると「自分には価値がない」と自信を失ってしまうからです。
最悪の場合「全然だめだ」と転職活動を諦めてしまい、ニートになって社会復帰できないこともありますので注意しましょう。
3.4.無職の期間が長くなると、次の転職に不利になる
4つ目のデメリットは無職の期間が長くなると、次の転職に不利になることです。
理由は採用担当者から「次の転職先が決まらなかった?もしかして能力があまり高くない?」「働く意識が低いかもしれない」と疑われるからです。
3.5.【実体験】お金の不安が尋常じゃない
5つ目のデメリットは、仕事が決まらないまま退職すると、経済的な不安が大きいことです。
仕事が決まっていないので、収入は入ってこず貯金ばかりが減っていきますから日に日にお金に対する不安が大きくなります。
金銭面で不安があると、転職活動を焦ってしまい100%のパフォーマンスができなくなるため、できれば在職中に仕事を探すことをおすすめします。
3.6.家族や恋人に迷惑をかける※もしくは説明が必要
6つ目のデメリットは家族や恋人に心配をかけてしまうことです。
夫婦や家族がいる場合は収入が入ってこないと生活できません。そのため仕事が決まらないまま辞めるなど無責任なことはしてはいけません。
また恋人についても結婚を考えている場合、無職の人と結婚するわけにはいきませんので、早く次の仕事に就職しないと不安を与えるでしょう。
場合によっては情けない話、家族からの仕送りが必要になったり、周りに迷惑がかかるのでなるべく仕事が決まってから転職するのがベターです。
3.7.上司が引き止めやすく辞めにくい
最後に次の仕事が決まってないまま辞めようとすると、上司が引き留めや少なることです。
- 仕事が決まってから辞めても遅くないんじゃないか?
- 家族はどうする?次の仕事も決まってないのに辞めるなんて無責任だぞ
- 俺も社長や上司に、仕事も決まってないのに辞めるとは言えないよ…
結果的に、会社を辞められなくなり、ずるずる在籍してしまうため、仕事を決めてから退職した方が上司には納得してもらえるでしょう。
4.次の仕事が決まる前に退職してもいい人ダメな人
次の仕事が決まる前に退職するメリットとデメリットをお伝えしましたが、全ての人が辞めていいわけではありません。
ここからは次の仕事が決まる前に「退職してもいい人」と「ダメな人」について解説していきます。
4.1.退職してもいい人:実績があり面接が得意な人
次の仕事が決まる前に退職してもいい人は次の通りです。
- 実績があり、他の会社がすぐ採用したがる人
- 面接が得意で人前で緊張しない人
- 自分の強みや企業から求められる技術や強みを理解できている人
実績がある人はどの会社からも必要とされ、すぐ転職を決めることが可能なので退職しても問題ありません。
また自分の強みを理解しており、志望企業にあなたを採用した方がいい理由をプレゼンできる人や、人前で緊張しない面接上手な人も退職するのもアリです。
4.2.退職したらダメな人:実績がない人、1発勝負が苦手な人
一方で、下記のような人は転職すると危険なので、必ず在籍時に先に転職先を決めましょう。
- 20代前半の人、実績や技術がない人
- 緊張しがちな人、1発勝負に弱い人
- 自分が何をしたいか、自分の強みが分からない人
まず20代前半の人は実績やスキルがないため、採用してもらえない可能性があります。
また一発勝負に弱い緊張しがちな人も、面接で失敗してどん底に落ちるケースがあるので先に転職先を決めましょう。
更に「自分が将来何がしたいか」「志望企業で何を実現したいか」「自分の強みが何かわからない人」も、
採用担当から志望動機や強みを聞かれた時に答えられず不採用になるため、在籍しながらまず自己分析を優先しましょう。
5.【実体験】僕が次の仕事が決まる前に退職した理由
次の仕事が決まる前に「退職してもいい人」と「ダメな人」についてお伝えしました。
今からお伝えするような人は例外で退職すべきなので、当時の僕のように「本当につらいとき」はすぐ逃げ出してください。
①:仕事が激務すぎて、心身ともに限界な人
②:時間が無さすぎて、退職しないと絶対に転職活動ができない人
③:上司との人間関係が悪い、パワハラやモラハラでうつ病前の人
僕の場合は①と②が完全に当てはまっており、1日15-16時間勤務(月400時間以上)で心も体も本当にボロボロでした。
飲食店で朝から晩まで激務で「このままでは本当に死んでしまう」と思い、先に転職先を決めて辞めたかったのですが、命の危険を感じて退職届をだしました。
※朝から晩まで仕事だったので、パソコンを見る時間もなく当たり前ですが転職活動はできず、更に休みも日曜のみだったので面接もできませんでした。
当時は給料も手取り23万円程度で、辞めてから転職活動をするのは本当に不安でしたが、なによりゆっくり休む時間ができ心身が健康になったのが一番嬉しかった。
転職について考える気力もなかったので、回復したことで転職について考え直すモチベーションが生まれ、人生をやり直し始めました。
お伝えしたように、絶対に転職先を決めてから退職する方が心が平安で次回以降僕はそうするつもりです。
しかし今の仕事が身体的にも精神的にも耐えられない、転職活動の時間が本当にない人は、病気になる前にさっさと辞めてしまいましょう。
最悪アルバイトでもすれば、生活できないことはありませんし、今の会社にとどまって体を壊すより100%マシですので、勇気をもって辞めることも想定に入れておきましょう。
6.次の仕事が決まる前に退職する場合の「6つの準備」
次の仕事が決まる前に退職することはおすすめしませんが、耐えられない場合は辞めた後も安心して転職活動ができるよう準備しておきましょう。
退職前に準備しておくべきことは、下記6つです。
6.1.給料3か月分から6か月分用意しておく
仕事が決まる前に退職する前の1つ目の準備は「給料の3か月から半年分の給料を貯めておく」ことです。
なぜなら、貯金がないまま退職すると、就職先が決まらないと焦って転職活動が上手くいかないからです。
平均的に転職活動は1ヶ月から長い人で3か月かかると言われており、3か月から半年間生活できる資金があれば余裕を持って転職活動できます。
6.2.固定費を下げた状態で辞める
2つ目の準備は「固定費を下げた状態で辞める」ことです。
理由は最小限の生活費に切り詰めることで、就活が難航した場合も、焦らず求人を探せるからです。
【固定人を下げる方法】
- 家賃の安いところに引っ越しする
- 公共料金を楽天電気などに切り替える
- 携帯会社は格安企業に切り替える
- 不要なサブスクリプションサービスは解約する
家賃や携帯代は最も削減しやすい部分なので、転職を見越して可能なうちに早めから対応しておきましょう。
6.3.【必須】転職エージェントに複数登録しておく
3つ目の準備は、元気なうちに転職エージェントに複数登録しておくことです。これが一番重要です。
なぜなら当時の僕のように、元気がない・時間がない状態だと転職活動ができず、辞めてからしか転職活動ができないため時間ロスしてしまうからです。
転職エージェントを複数利用することで、非公開求人を多数紹介してもらえたり、自分に合ったアドバイザーに出会える可能性も高まるため、下記記事を参考に必ず2~3社のエージェントに話を聞くようにしてください。
参考:【年収別】あなたにピッタリな「おすすめ転職エージェント」ランキングTOP10
6.4.辞めた理由と次の転職条件を整理しておく
4つ目の準備は「退職理由」と「次の転職先への転職条件」について考えておきましょう。
自己分析を済ませて、次の会社の条件を明確にすることで、エージェントにキャリアカウンセリングしてもらった後すぐに、意中の企業を紹介してもらえます。
【スムーズなカウンセリングに必要なこと】
- 前職を退職した理由と次の会社で改善したいこと
- 志望業界や職種
- 希望年収・ポジション
- 勤務条件や福利厚生
- 将来なりたい姿や入社する会社で達成したいこと
6.5.好きなこと・やりたいこと・強みを考える
5つ目は、自分が24時間365日やっても飽きない好きなことや、やってみたいことを考えましょう。
なぜなら自分の好きなことを理解しておかないと、次の転職先に就職しても飽きて退職を繰り返してしまうからです。
- 本当に自分の好きなことややりたいことは何なのか?
- 他の人よりも簡単にできて、時間をかけてきた強みは何か?
- たった1度の人生であれば何がしたいか?
上記についてしっかり考えることで、次の会社に転職しても、再度転職することが無くなります。
また自分の好きなことに取り組むので、努力も継続できて、成果も出るようになります。
6.6.具体的な転職スケジュールと最終締め切りを決める
最後は具体的な転職スケジュールと最終締め切りを決めてしまいましょう。
なぜなら締め切りを切っておかないと、求人を探すのを辞めたり、履歴書・職務経歴書や面接対策に気持ちが乗らないからです。
期限を決めずにだらだらと転職活動しても、転職成功率が高まるわけではありませんので、長くても3か月で締め切るようにしましょう。
7.安全に転職を成功させる4つのコツ
次の仕事が決まる前に退職したばあい、一刻も早く内定がもらいたいと思いますので、最後に安全に転職を成功させる4つのコツをお伝えします。
コツ①:実績と強みを棚おろしする
一つ目のコツは自分の実績と強みを棚おろしすることです。なぜなら転職できるかどうかの8割は実績によって決まるからです。
前職でどんな魅力的な実績を出したのか、他社が採用したくなるような実績があれば書き出してみましょう。
実績なんてないよという気持ちはめちゃくちゃ分かるので、そのような場合は頑張ってきたプロセスや、乗り越えてきた逆境についても振り返りましょう。
- 通常5人で回す仕事を2人で行った
- 厳しい環境下でも諦めることなく5年続けたことで、成果が出るようになった
あなたの人柄が分かるような努力や実績を振り返ると案外話せることも増えるはずなので、絞り出してみてください。
コツ②:キャリアアドバイザーのサポートを必ず受ける
転職成功の2つ目のコツはキャリアアドバイザーのサポートを受けることです。
なぜなら転職アドバイザーは数々の応募者を企業に転職させてきたプロだからです。
- これまでのキャリアの棚卸と求人条件
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策と当日の流れのおさらい
- 面談後、あなたのことを企業にプッシュしてくれる
転職成功率の高い人ほど必ずと言っていいほど優秀なキャリアアドバイザーをつけていますので、我流で転職活動しないようにしましょう。
転職成功の最重要ポイントは『優秀なコンサルタントを選ぶこと』である理由
コツ③:伸びている業界や職種に応募すること
3つ目のコツは伸びている業界や職種に応募することです。
理由は伸びている業界ほど人材を必要としており、チャンスが豊富だからです。
更に成長業界であるため、後のキャリアアップも実現でき、同時に年収アップも見込めます。
コツ④:希望条件を狭めすぎず、まずは1社合格する
最後のコツは、希望条件を狭めすぎず、まず1社でいいので合格することです。
なぜなら1社合格すると自信が付くのと、最悪転職先がある安心感から、より強気で面接に臨めるからです。
まずは1社内定を勝ち取り、勢いをつけた状態で本命企業にアプローチできるように準備しましょう。
8.絶対おすすめしないけど仕事が決まる前に退職しても何とかなる
ここまで【次の仕事が決まる前に退職するメリットとデメリット】をお伝えしました。
何度も言いますが、次の仕事が決まる前に退職するのは危険なので、必ず転職先を決めてから退職しましょう。
次の仕事が決まる前に退職すると、転職が決まらず焦って悪条件で転職してしまったり、苦手な仕事ややりたくない仕事でまた転職を繰り返してしまいます。
更に経済的に厳しくなり、面接でも力が発揮できないので、在職中の安心できる状態で転職活動を進めるのが最も安全でしょう。
とはいえ、どうしても職場が耐えられないときは貯金を貯めて固定費も下げた状態で、逃げ出すのも一つの手です。
退職前に複数の転職エージェントの話を聞いておくことで、スムーズに転職で成功できるはずです。
本記事を読んでくれているあなたは、今すぐ仕事を辞めたいくらいつらい状況だと思いますが、本当に辛ければ、最悪辞めてもなんとかなるのでまず体を壊す前に逃げてください。
まずはゆっくり休んでから、本記事の内容を実践してストレスフリーな職場に転職できることを心から応援しています。
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